南町田グランベリーモール閉館の真相と現在|パークへの劇的進化を追う
2000年4月、オープンエア型の先駆的アウトレットモールとして東急田園都市線南町田駅前に誕生した「グランベリーモール」。アメリカ西海岸を思わせる開放的なストリートスケープで長年親しまれながらも、2017年2月に多くのファンに惜しまれつつ17年間の営業に幕を閉じました。閉館の一報が流れた当時、ネット上では「大繁盛していたのになぜ?」「採算悪化による撤退か」といった憶測が飛び交いました。
しかし、2019年11月に「南町田グランベリーパーク」として生まれ変わりを迎えた現在、かつての面影を残しながらも、旧モールの規模と機能を遥かに超える巨大複合拠点へと変貌を遂げています。2026年現在も進化を続けるこの地で、一体何が起きていたのか。なぜ人気商業施設を取り壊してまで大規模再開発へ踏み切ったのか、その真相と現地の最新実態を徹底取材しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:グランベリーモール閉館の真相は業績不振ではなく、町田市と東急が主導した官民連携の大規模都市再生事業「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」に伴う計画的・発展的解消である。
- 要点2:駅・商業施設・鶴間公園が境界なく融合した「南町田グランベリーパーク」の現在地は、敷地面積約22ヘクタール、旧モールの約2倍となる240超の店舗数を誇る首都圏有数の生活提案型拠点へと成長。
- 要点3:「スヌーピーミュージアム東京」や「109シネマズ」などの強力な文化・娯楽コンテンツに加え、東急田園都市線の急行全日停車や計算された駐車場設計により、平日・休日を問わず広域から人を惹きつけ続けている。
【閉館理由の真相】なぜグランベリーモールは解体されたのか?建て替えの経緯と官民プロジェクト
2017年2月12日、グランベリーモールの営業最終日には約4万人もの利用客が押し寄せ、別れを惜しみました。当時、商業施設が黒字経営のさなかに全館解体・閉館を選択することは極めて異例であり、業界内外に大きな衝撃を与えました。しかし、取材と公式発表資料を精査すると、グランベリーモール閉館理由の真相は単なる商業モールのリニューアルではなく、行政と鉄道会社による極めて長期的な都市戦略にありました。
もともと南町田駅周辺は、駅北側の住宅エリアと南側の商業・公園エリアが地形的・機能的に分断されており、駅前のインフラ整備や公園の有効活用が長年の課題となっていました。町田市と東急電鉄(現・東急株式会社)は2013年頃から「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」の検討を本格化。暫定利用的な性格も併せ持っていた旧モールの定期借地契約満了などのタイミングを見据え、駅舎・商業施設・都市公園・周辺道路を一体的に作り直すという前代未聞のグランドデザインを描いたのです。
つまり、グランベリーモール建て替えの経緯とは、商業施設の建て替え単体ではなく、町田市南部の都市構造そのものを再定義するための「発展的解体」でした。駅前広場の拡張、線路を跨ぐ歩行者専用道路の整備、老朽化していた鶴間公園の再整備という3つの要素を商業施設とシームレスにつなぐため、旧施設の骨格を残した改修ではなく、更地にして一から創り直す英断が下されました。

【データ比較】旧モールから南町田グランベリーパークへ|驚異の変貌を数値で検証
単なる商業施設から「駅と公園が一体化した広域複合拠点」へと変革を遂げたことで、スペック面にはどのような変化が生じたのか。町田市の都市計画資料および東急の公式開示データを基に、旧モール時代と現在の南町田グランベリーパークの数値を比較検証します。
| 項目 | 旧グランベリーモール(2017年閉館時) | 南町田グランベリーパーク(現在) | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 開発エリア総面積 | 約8.6ヘクタール(商業エリア中心) | 約22.2ヘクタール(公園・駅舎含む全体) | 約2.6倍に拡大。単独施設から街区全体の一体開発へ昇華。 |
| 延床面積・店舗数 | 延床約3万㎡ / 98店舗 | 延床約15万㎡ / 約242店舗 | 店舗数は2.4倍以上。都内最大級のアウトレット複合施設に。 |
| 駐車台数 | 約1,400台 | 約2,020台(立体・地下等分散配置) | 約600台増強。スマートパーキングシステムの導入で円滑化。 |
| 駅アクセス機能 | 旧・南町田駅(土日祝のみ急行停車) | 南町田グランベリーパーク駅(全日急行停車) | 改名とともに平日常時急行停車化。渋谷方面への所要時間短縮。 |
| 緑地・公共連携 | 隣接の鶴間公園とは道路・高低差で分断 | パーク官民一体化、7つのオープン広場直結 | 都市計画としての「ウォーカブル推進」が国際的にも高評価。 |
数値が示すとおり、南町田グランベリーパークの現在は旧モールの単なる後継ではなく、都市インフラそのものを刷新した新次元のメガプロジェクトです。特に店舗数が約98店舗から約242店舗へと飛躍した点、そして延床面積が約5倍に膨らみながらも敷地内の抜け感や緑地比率が格段に向上している点は、空間設計の秀逸さを物語っています。
【2026年最新】南町田グランベリーパークの主要施設と店舗情報|注目の見どころ
オープンから数年を経て、各テナントやエリアの役割はさらに洗練されています。現地を訪れる際に押さえておくべき南町田グランベリーパークの店舗情報と中核スポットを、多角的な取材目線で解説します。
1. 国際的カルチャーの発信拠点「スヌーピーミュージアム東京」
東京・六本木からこの地へ移転・常設化されたスヌーピーミュージアム東京は、米カリフォルニア州にある「チャールズ M. シュルツ美術館」の世界唯一の公式サテライトです。2024年に実施された大規模リニューアルを経て、現在ではエントランスの巨大モニュメントや、光と音の演出が加わった展示空間が世界中のファンを魅了しています。隣接する「PEANUTS Cafe」でのオリジナルメニュー体験も含め、単なる買い物に留まらない文化体験の核となっています。
2. 最先端シネマコンプレックス「109シネマズグランベリーパーク」
旧モール時代から地域のエンタメを支えてきた映画館も、109シネマズグランベリーパークとしてフルリニューアル。全10スクリーン・約1,400席の規模を誇り、3面ワイドビューシアター「ScreenX」や体感型アトラクションシアター「4DX」を完備しています。さらに、エグゼクティブシートの配置など大人層のプレミアムな鑑賞体験にも対応し、週末は映画目当ての来訪者で熱気を帯びています。
3. 官民連携の象徴「鶴間公園」のリニューアル
商業ゾーンを南へ抜けると、驚くほど自然に緑豊かなランドスケープが広がります。これが商業エリアと一体的に再整備された鶴間公園のリニューアルエリアです。広大な「さわやか広場」や本格的な人工芝グラウンド、クラブハウス「つるまプラザ」、カフェなどが配置され、地元住民の日常の散歩コースと来訪者のリフレッシュ空間が絶妙に調和しています。都内の商業施設としては稀有な、圧倒的な開放感がここにあります。
4. 国内外の人気ブランドが集結するアウトレット&ギャザリングマーケット
商業エリア「セントラルコート」を中心に展開するアウトレットゾーンでは、モンベル(国内最大級の店舗でクライミングピナクルやカヤック試乗池を併設)をはじめとするアウトドアブランド、インターナショナルファッション、キッチン雑貨が充実。さらに、地下フロアのような活気を見せる「ギャザリングマーケット」には、成城石井や地元名店の惣菜、人気スイーツがひしめき、日常の食の買い出しからギフト選びまで隙のないラインナップを誇ります。定期的に開催される南町田アウトレットのセール情報(初売り、GW、半期ごとのプレミアムアウトレットバーゲン等)に合わせて訪れるリピーターも後を絶ちません。

【アクセス&攻略法】東急田園都市線と駐車場料金|混雑を回避する現場の実践知
南町田グランベリーパークを快適に楽しむためには、交通手段に応じた事前戦略が欠かせません。鉄道アクセスの劇的変化と、車利用時のコストマネジメントについて現場データを基に整理します。
駅直結の圧倒的利便性「南町田グランベリーパーク駅」
街びらきに合わせて改称された東急田園都市線 南町田グランベリーパーク駅は、かつて休日のみだった急行が全日停車する運用へと変更されました。これにより、渋谷駅から急行で直通約35分という抜群の足回りを実現。駅改札を抜けると大階段と人工の滝が広がり、改札口と商業エリアのウェルカムプラザが段差なくシームレスにつながるデザインは、国内外のデザイン賞(グッドデザイン賞等)でも高く評価されました。
駐車場料金体系と賢い利用法
車でのアクセス利便性も極めて高い一方、週末の出庫渋滞には注意が必要です。南町田グランベリーパークの駐車場料金システムは、利用者の滞在スタイルに配慮した設計になっています。
- 基本無料サービス:平日は利用にかかわらず最初の2時間無料、土日祝は最初の1時間無料。
- お買上げ割引:税込2,000円以上で+1時間、税込10,000円以上で+2時間無料(最大合算優遇あり)。
- シネマ・ミュージアム利用:映画鑑賞で+3時間、スヌーピーミュージアム入館で追加割引あり。
- TOKYU CARD ClubQカード特典:会員種別に応じて平日は終日無料等の特別優待プログラムが適用される場合あり。
週末は国道16号線および東名高速道路「横浜町田IC」からの流入車両が集中するため、館内駐車場(A〜E駐車場)のなかでも国道直結ルートは混雑しがちです。混雑時には環状誘導路のサインに従い、地下の大型駐車場ではなく地上サウスエリア側の駐車場を選択すると、出庫時のタイムロスを削減できます。
【実態検証】利用者の口コミ評判と現場目線で見えたリアル
オープンから年月が経過した現在、ネット上や各種レビューサイトには膨大な一次体験談が蓄積されています。編集部がSNS、Googleマップレビュー、知恵袋などの声を集約・精査した南町田グランベリーパークの口コミ評判を、客観的に分析します。
ポジティブな評価:子育て世帯・ペット連れからの絶大な支持
「子どもを鶴間公園の遊具や芝生で思い切り走らせた後、モールで美味しいランチを食べて買い物ができる。動線がフラットでベビーカー移動がこれほど楽な商業施設は他にない」(30代女性・ファミリー層)
「愛犬と一緒にテラス席で食事ができるカフェが多く、リードを付けたまま散歩できるオープンスペースが広い。ペットフレンドリーの徹底ぶりは関東屈指」(40代男性・犬連れ利用)
「モンベルの試乗池やスヌーピーミュージアムなど、ただ買い物するだけでなく五感で楽しめる仕掛けが多い」(20代カップル)
ネガティブな懸念点と現場のリアルな課題
一方で、リアルな現場検証からはオープンエア型施設特有の弱点も浮き彫りになっています。
「とにかく敷地が広大。駅側から鶴間公園の端まで歩くと優に15分以上かかり、目的のショップを行き来するだけでヘトヘトになる」(50代女性)
「雨の日や猛暑日の移動が厳しい。屋根付きのキャノピーはある程度整備されているものの、棟と棟の間を移動する際にどうしても雨風や直射日光に晒される」(30代男性)
「南町田グランベリーパークの混雑状況は、特に土日祝の11時〜15時がピーク。フードコート(フードピクニック)の座席確保は争奪戦になり、周辺道路も断続的に渋滞する」(40代地元住民)
総じて「環境の良さ」「開放感」「多機能性」への評価は圧倒的である反面、天候リスクへの対応や休日のキャパシティ飽和に対する事前の心構えが求められることが分かります。

【プロの結論】都市空間社会学から読み解く成功要因と「訪れるべき人・慎重になるべき人」
なぜ旧来のショッピングモールからグランベリーパークへの転換は成功を収めたのか。都市社会学および消費行動心理学の視点から分析すると、そこには「境界線の解体」という明確な構造的要因が存在します。
従来の郊外型商業施設は、周囲の住宅地や自然環境から切り離された「巨大な閉鎖型の箱(インドアモール)」であることが一般的でした。しかし、消費者がモノの所有以上に「体験」や「居心地の良さ」を重視する時代において、閉鎖的な空間は長時間の滞在において心理的閉塞感をもたらします。グランベリーパークは駅改札・商業店舗・緑豊かな公園という異なる都市機能を物理的にも視覚的にもシームレスに結合させました。来訪者は「買い物に行く」という単一の消費動機だけでなく、「自然のなかで過ごす」「カルチャーに触れる」という複数の動機を無意識に行き来できるよう設計されているのです。この心理的ストレスの極小化こそが、驚異的なリピート率の源泉といえます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
これらを踏まえ、どのようなニーズを持つ人に最適であり、逆にどのようなシチュエーションでは慎重になるべきかを提示します。
- 心からおすすめできる人:
- 未就学児や児童を連れて、公園遊びと買い物を1日で完結させたいファミリー層
- 愛犬と一緒にショッピングやカフェ巡りを楽しみたいペットオーナー
- アウトドア、スポーツ、シネマ、キャラクターカルチャーなど、体験型エンタメを好む層
- 気候の良い季節に、開放的なオープンエア空間でウォーキングを兼ねたショッピングをしたい人
- 来訪に際して慎重になるべき人:
- 荒天時(台風・激しい雨風)や極端な猛暑日に、屋内の完全空調下だけで買い物を済ませたい人
- 短時間で効率よくハイブランドのアウトレット巡りだけを完結させたい人(御殿場や木更津など超巨大専売モールの方が向いている場合あり)
- 休日の混雑や人混み、飲食店の待ち行列を極端に嫌う人(訪れるなら平日午前中、または夕方以降が賢明)
【グランベリーモール南町田】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:旧グランベリーモールと現在のグランベリーパークは何が決定的に違うのですか?
A1:敷地規模が約2.6倍、店舗数が約2.4倍(約242店舗)へと拡大しただけでなく、最大の違いは「鶴間公園」および「駅舎」と完全に一体化した都市空間になった点です。単なるアウトレットモールから、シネコン、スヌーピーミュージアム、市立図書館カウンター、広大な都市公園を内包する生活複合拠点へと進化しています。
Q2:南町田グランベリーパーク駅には平日も急行が停まりますか?
A2:はい、停まります。2019年の街びらきに伴うダイヤ改正により、東急田園都市線の急行・準急・各駅停車の全列車が平日・土日祝問わず終日停車する駅となりました。渋谷方面や中央林間方面からの鉄道アクセスが旧モール時代と比べて大幅に向上しています。
Q3:犬などのペットを連れて買い物や食事はできますか?
A3:非常にペットフレンドリーな施設です。屋外通路はリードを着用していれば同伴歩行が可能で、ペット同伴可能エリアやテラス席完備の飲食店、ドッグラン、ペットパラダイスなどの専門店も充実しています。ただし、一部の店内や飲食エリア屋内への立ち入りは制限されているため、各店舗入口のステッカー表示をご確認ください。
Q4:アウトレットのセール時期や、最もお得に買い物できるタイミングはいつですか?
A4:例年、1月の初売り・ニューイヤーセール、ゴールデンウィークセール、夏(7月下旬〜8月)と冬(1月下旬〜2月)のプレミアムバーゲンが最大の狙い目です。また、東急カードのポイントアップキャンペーン期間中や、各ブランドの季節の変わり目の在庫一掃期(3月、9月)にも大幅な値引きが行われます。
まとめ:次世代型ライフスタイル拠点が提示するこれからの郊外商業モデル
「グランベリーモール」から「南町田グランベリーパーク」への進化は、単なる商業施設の延命や建て替えではありませんでした。官民が手を取り合い、駅と公園、そして商業の境界線を融解させることで、人口減少社会における郊外拠点の理想形を具現化した挑戦でした。
2026年の今もなお、緑あふれるストリートには家族連れの笑い声が響き、カルチャーやアウトドアを愛する人々が心地よい時間を過ごしています。かつて旧モールに思い出を持っていた方も、まだ新しいパークを訪れていない方も、その劇的な変貌と居心地の良さを確かめに、ぜひ現地へと足を運んでみてください。都市と自然が美しく調和した新しい日常の風景が、そこには広がっています。 (出典: グラン ベリー モール 南 町田(Yahoo!ニュース))